うつ病になってからの価値観の変化
うつ病になると、今まで生きてきた生活が壊れて灰色になります。
ですが、もし灰色の中でもどこか頼れるよりどころがあれば活用するべきです。
僕は学生時代からいじめをうけてきてトラウマを抱えてきました。トラウマによるうつ病がとにかく酷く、
人間不信、対人恐怖、フラッシュバックに悩む日々でした。
毎日が灰色で孤独に感じ、助けてくれる家族がいても孤独に感じる日々でしたが、
一人で生きてきたと思っていても案外見渡してみるとそうではなく、結果誰かに頼って生きてきた部分もあるので、
甘えられる環境があってよかったと自分が恵まれていることを実感するようになりました。
うつ病になる人は真面目で責任感が強く甘えるのが下手です。
甘え=ダメみたいな信念がどこかしらあるかと思います。ですが、甘えが本当にダメなのかどうか、と言われたらそうではないと思うのです。
むしろ、甘えている人が長生きして良い思いをしているのだと思っています。
大人になると甘える事、一人前になる事が正義のように思うかもしれませんが、
甘えの定義も実は明確ではないんです。
何が甘えで何が甘えでないのか。その尺度は人それぞれ違いますし、甘えられる環境がある事が良い事と思えるのか
そう思えないのかも異なります。
うつ病になる人はある種、正義感があるのかもしれません。ただ、その正義は利己的な正義の可能性も高くてある意味理想が高いとも言えるのかもしれない。
理想と現実とのギャップがあるから苦しむのであって、今ある現実に着目できるようになれば苦しむことも少なくなってくるのではと思います。
僕はうつ病になるきっかけはいじめでした。とてもツラくて悔しくてどうにかしていじめ加害者を見返してやろうという一心で生きてきた部分があります。
ですが、そういう思いは原動力になれても果てしない話なのです。他者を基準にした考えであって自分の人生を生きていないので、
努力しても自己肯定には繋がらないかと思います。
若いと特に競争心があると思います。仕事でもなんでも。でもその果てはどこに向かっているのかを考えてみるといいかもしれません。
自分の抱く価値観がどこに向かっているのかを考える。うつ病とはそういった時間を作ってくれるサインといいますか、
軌道修正してくれるサインとも言えるかもしれないですね。
うつ病はとても苦しい病です。ならない方が絶対に良いですが
なってしまった以上、現実を受け入れる必要もある病です。
孤独との闘いですしなかなか波がある病ですけど、ライフスタイルの変化、価値観の変化と思って、
一歩ずつ前を進んでいけばいいのかなと思います。